回想録No.0 「挑戦」と、「回想録」の目的

 こんにちは。まつのです。

 

 

はじめに

 前回のブログにて「回想録」を書くといったので本当に書いていこうと思います。このシリーズは何回続くかどうか決めていません。

 ちなみに前回のブログはこれ

softball360.hatenablog.com

 今回は、「挑戦」の内容と回想録の目的などを書いていこうかと思います。

 

 なお、このシリーズは「常体」で書くことを統一しようと思う。深い意味はない。なんとなくそちらのほうが締まるような気がするからだ。

 

 しばし、自分語りにお付き合い願いたい。

『挑戦』とは何か

 「挑戦」とは何だったのか。

 それは、国家公務員総合職試験(以下試験)に合格し、文部科学省に入省することである。もちろん、そこがスタートで、世のため人のため働きたいという思いがあった。詳しくは次回以降に述べたいと思う。

国家公務員総合職採用試験

とはいったものの、既に試験には合格している。実は2020年度の試験(院卒者・人間科学区分)で最終合格を勝ち取ったのだ。

 「挑戦」は終わったのでは?と思う方もいるだろうが、それは違う。

 教員採用試験をはじめ、地方公務員採用試験などの多くは「合格」=採用(内定)である。しかし、国家公務員の場合「合格」しても直ちに採用(内定)とはならない。

官庁訪問

 採用を得るためには、6/23(水)~7/6(火)の二週間に及ぶ「官庁訪問(=採用面接)」にいかねばならない。

 官庁訪問の面接は甘いものではなく、身体的・精神的にもタフでなければ勝ち抜くことができない。朝は9時から、終わりは遅ければ日付が変わるギリギリまで、休みを挟んで何度も何度も様々な職員と面接がある。

 もちろん休みを設定することも可能ではあるが、はじめの三日間は丸一日拘束されることが多い。もしも早く終わるようなことがあれば(初めから終了時刻が予告されている場合を除き)、それは不採用となることが非常に多い。

 この面接を何日も繰り返し(第1~第5クール)、7/6(火)の正午、晴れて内々定が出されるのである。

www.jinji.go.jp

 逆に言えば、官庁訪問にいかなければ採用を得ることはできないのである。

 せっかく7.8倍(2021年総合職、これでも過去最低)の試験を勝ち抜き、合格者に名簿登載はされても、「無い内定」という憂き目に遭うこともありうる。というか、そんなことは珍しくない。

 よって、受験生は必死で官庁訪問対策を行うのである。

nordot.app

 私は、昨年度の官庁訪問で「無い内定」だったため、今年再挑戦した。

 合格者は3年間合格者名簿に登載されるため、3回まで官庁訪問に挑むことができるのである。

 面接だけなら何とかなるだろうと思う方もあるだろうが、そこからが本当の競争である。2021年度の合格者は1834人で、採用されるのは半数以下の798人と発表された。

www.asahi.com

 各省庁でも倍率は異なる。人気の省庁となれば倍率は跳ね上がる。総合計20人弱の採用予定数に対して150人超の受験生が集まることもある。

 余談ではあるが、人気の省庁は受験者が多く集うものの、そうでないところでは省庁の側から受験者に電話をして「ESも作らなくていいから来てほしい」ということもあったらしい。

 私にはそのような電話などなかった。そもそも文科省や現職の関係での厚労省にいきたかったからあまり支障はないが。

 官庁訪問は終了した。しかし、私は結果が出せず「無い内定」となった。

 官庁訪問の詳細については「回想録」シリーズで述べようと思うので、この辺で終わっておきたい。

「回想録」の目的

 官庁訪問でよくいわれるのは、「結果はダメでもそれを通じて様々なことを学べる」ということだ。そう話す戦友もいる。そういって結果の振るわなかった人を慰めてくれる採用担当の方もいる。

また、今回結果が振るわなかった方も、まずは本当にここまでお疲れ様でした。
公務員を志した時期、試験に向けて準備を重ねてきた期間も人それぞれだと思いますが、目標をもってチャレンジしてきたということ、その事実は決してなくなりません。きっとみなさんの人生の糧になります。
来年以降また公務員を目指して試験に挑戦する方、民間企業に進まれる方、地方公務員など別の形で公のために働かれる方、学問の道にすすまれる方。
皆さんの進路はさまざまだと思いますが、どの道に進まれてもご自身の信念・譲れない想いを忘れずに。
皆さんと、この国をよりよくしていく同志としてそれぞれの場所で奮闘していけたらと思っていますので、これからもよろしくお願いします。

 (これは官庁訪問前の公務員試験合格発表時のもの)

 しかし私はひねくれ者のようで、「得られたものよりもなくしたもの、見失ってしまったもののほうが大きかった」と感じた官庁訪問だった。何がしたいのかがわからなくなってしまった。

 だが、それでいいのだろうかと思った。過去の決意さえも否定するような気がした。

 だから私は、これまでの日々に価値づけをするために、官庁訪問に至る日々を振り返ろうと思う。

 これが「回想録」を書き始めた理由である。これをいくら書いても決意した思いを取り戻せないと感じたら、来年度の受験はやめて、完全にあきらめようと思う。

 取り戻せたら、その時から準備を進めようと思っている。

 さて、官庁訪問に至る日々と書いたが、関係しそうなものはどんな些細なことでも思い出して書こうと思う。

 さて、だいぶ尻切れな感じもするが、今回はこの辺りで終える。

 回数を重ねれば作文も上手くなるだろう。乱文失礼いたしました。

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2019年3月、文科省に職場見学に行ったときの一枚